※この記事は2026年8月時点で公表されている情報を基に作成しています。多治見市の通学区域は、同じ町内でも丁目・番地によって異なる場合があります。土地の購入や契約を決める前に、必ず多治見市教育委員会へ所在地を伝え、最新の指定校をご確認ください。
なぜ今、多治見市で「学区」を重視した土地探しが重要なのか?
岐阜県多治見市で新しい住まいを構える際、間取りやデザイン、土地の価格と並んで、子育て世帯が確認しておきたいのが「学区」です。
お子様が通う学校や通学路は、日々の生活だけでなく、放課後の過ごし方や友人関係、保護者の送迎負担などにも関係します。そのため、希望する学校だけでなく、学校までの距離、通学路の安全性、進学先の中学校、周辺施設などを総合的に確認することが大切です。
「多治見市にはどのような小学校区があるの?」「小学校区によって進学先の中学校は変わる?」「学区を基準に土地を探したいけれど、何を確認すればよい?」
この記事では、多治見市内の12の市立小学校と、義務教育学校である笠原小中学校の校区について、2026年8月時点の公式情報を基に整理します。あわせて、学区を重視した土地探しの進め方や、指定校変更制度、将来的な通学区域の見直しに備えて確認しておきたいポイントを解説します。
多治見市での土地探し全体の進め方については、多治見市の土地探し完全ガイドもあわせてご覧ください。
【一覧表で比較】多治見市の13校区と進学先
多治見市には、市立小学校12校、市立中学校7校、義務教育学校1校があります。地域の区分としては、12の小学校区と笠原小中学校区を合わせた13校区があります。
笠原小中学校は、小学校と中学校が別々に設置されているのではなく、前期課程から後期課程までの9年間を通した義務教育学校です。
以下の表では、それぞれの校区の進学先と、土地探しの際に把握しておきたい周辺環境の概要をまとめています。
| 小学校・学校名 | 指定中学校・後期課程 | 地域・周辺環境の概要 |
|---|---|---|
| 養正小学校 | 多治見中学校 | 本町オリベストリートや市役所本庁舎周辺など、歴史的な市街地を含む校区です。 |
| 精華小学校 | 陶都中学校 | JR多治見駅、市役所駅北庁舎、商業施設などにアクセスしやすい中心市街地を含みます。 |
| 共栄小学校 | 陶都中学校 | 高田町、小名田町、東山などを含み、住宅地と自然のある地域が広がっています。 |
| 昭和小学校 | 平和中学校/南ヶ丘中学校 | 多治見駅南側の市街地、大畑町、平和町、脇之島町の一部などを含みます。住所によって進学先が分かれます。 |
| 小泉小学校 | 小泉中学校 | JR小泉駅周辺や小泉町、平井町、宝町などを含み、幹線道路沿いには商業施設も見られます。 |
| 池田小学校 | 平和中学校/小泉中学校 | 池田町、喜多町、太平町など、市街地から郊外まで広い地域を含みます。住所によって進学先が分かれます。 |
| 市之倉小学校 | 南ヶ丘中学校 | 市之倉町全域を校区とし、陶磁器産業の歴史を持つ地域です。 |
| 滝呂小学校 | 多治見中学校 | 滝呂町を中心とする校区で、住宅地と陶磁器産業に関係する地域を含みます。 |
| 南姫小学校 | 南姫中学校 | 姫町、大薮町、大針町、北小木町を含み、農地や住宅地が広がる地域です。 |
| 根本小学校 | 小泉中学校/北陵中学校/南姫中学校 | 根本町、北丘町、松坂町、旭ケ丘の一部などを含みます。丁目・番地によって進学先が3校に分かれます。 |
| 北栄小学校 | 北陵中学校/陶都中学校 | 旭ケ丘、希望ケ丘、明和町の一部などを含みます。原則的には北陵中学校ですが、小名田町小滝では番地によって陶都中学校となる地域があります。 |
| 脇之島小学校 | 平和中学校/南ヶ丘中学校 | 脇之島町の一部を校区とする住宅地です。丁目・番地によって進学先が分かれます。 |
| 笠原小中学校 | 同校の後期課程 | 笠原町全域を通学区域とする義務教育学校です。地域はモザイクタイルの産地としても知られています。 |
※上表は校区単位で進学先を整理したものです。同じ小学校区内でも、丁目や番地によって指定中学校が異なる地域があります。正確な指定校は、多治見市立学校の通学区域で確認してください。
※児童生徒数は毎年度変動するため、本記事の比較表には掲載していません。最新の在籍状況を知りたい場合は、各学校または多治見市教育委員会へご確認ください。
市の中心部へのアクセスを確認しやすい「精華小学校区」
精華小学校区には、JR多治見駅、市役所駅北庁舎、音羽町、白山町、住吉町などが含まれます。駅や商業施設、公共施設へのアクセスを重視するご家庭にとって、検討しやすい地域の一つです。
指定中学校は陶都中学校です。精華小学校区から陶都中学校へ進学する区域については、現行の通学区域上、住所による中学校の分岐はありません。
一方で、駅周辺や幹線道路に近い土地では、時間帯によって交通量や騒音の状況が変わります。土地を検討するときは、登校時間帯に通学路を実際に歩き、歩道の幅、横断歩道、信号、見通しなどを確認しましょう。
中心市街地と住宅地を含む「昭和小学校区」「養正小学校区」
多治見駅の南側や歴史的な市街地で土地を探す場合は、昭和小学校区と養正小学校区が候補になることがあります。
昭和小学校区には、平和町、大畑町、前畑町、京町、脇之島町の一部などが含まれます。前畑町3丁目には多治見市民病院がありますが、実際に利用する医療機関を検討するときは、診療科、受付時間、夜間・休日の対応状況も確認しておきましょう。
昭和小学校区は、住所によって平和中学校と南ヶ丘中学校に分かれます。特に大畑町や脇之島町には、番地単位で指定中学校が分かれる地域があるため注意が必要です。
養正小学校区には、本町オリベストリート周辺、本町5丁目から8丁目、日ノ出町、東町、生田町などが含まれます。指定中学校は多治見中学校です。
歴史的な街並みや中心市街地への近さを重視する場合でも、土地ごとに道路幅、坂道、交通量、浸水や土砂災害の想定区域などが異なるため、個別の確認が欠かせません。
広い地域を含み、進学先が分かれる「池田小学校区」
池田小学校区には、池田町、喜多町、太平町、前畑町4丁目・5丁目、月見町、富士見町、廿原町、三の倉町、諏訪町などが含まれます。
同じ池田小学校区でも、指定中学校は住所によって平和中学校と小泉中学校に分かれます。例えば、池田町や前畑町4丁目・5丁目などは平和中学校、喜多町や太平町の一部は小泉中学校の通学区域です。
校区が広いため、「池田小学校区」という情報だけで通学時間や生活環境を判断することはできません。学校までの実際の距離、坂道の有無、保護者の通勤経路、買い物施設へのアクセスなどを土地ごとに確認しましょう。
池田町周辺で土地を探している方は、多治見市池田町の分譲地もご覧ください。
住宅地と運動施設がある「北栄小学校区」
北栄小学校区には、旭ケ丘10丁目、希望ケ丘、明和町の一部、小名田町7丁目などが含まれます。旭ケ丘10丁目には旭ケ丘運動広場があり、周辺には住宅地が広がっています。
北栄小学校区の進学先は主に北陵中学校ですが、小名田町小滝では番地によって指定中学校が異なります。
- 小名田町小滝1番地・5番地:北陵中学校
- 小名田町小滝のうち1番地・5番地以外:陶都中学校
土地の広告に「北栄小学校区」とだけ記載されている場合でも、中学校まで北陵中学校とは限りません。購入を検討する土地の番地を基に、必ず公式の通学区域を確認してください。
旭ケ丘周辺の土地を検討している方は、多治見市旭ヶ丘の物件も参考にしてください。
後悔しないために、学区選びで押さえるべき3つの基礎知識
学区を比較するときは、学校の評判やイメージだけで判断するのではなく、ご家族の生活に直接関係する条件を確認することが大切です。ここでは、土地を決める前に確認しておきたい3つのポイントを解説します。
①学校までの距離と通学路の安全性
お子様が日常的に歩く通学路は、地図上の距離だけでは判断できません。実際の登校時間帯に親子で歩き、道路の状況を確認することをおすすめします。
【通学路チェックリスト】
- 歩道や路側帯が整備されているか
- 交通量の多い交差点や、見通しの悪いカーブがないか
- 信号や横断歩道を安全に利用できるか
- 踏切を渡る必要があるか
- 坂道や急な傾斜がないか
- 雨の日に水がたまりやすい場所や、増水する水路がないか
- 下校時間帯の人通りや街灯の状況はどうか
通学時間の許容範囲は、お子様の年齢や体力、道路状況、集団登校の有無などによって異なります。「徒歩20分以内」などの一律の数字だけで判断せず、ランドセルを背負った状態や雨天時も想定して確認しましょう。
また、通学路や自宅周辺については、多治見市の土砂災害・洪水ハザードマップで、浸水想定区域や土砂災害警戒区域などを確認してください。
ハザードマップで色が付いていない場所であっても、災害が発生しないことを保証するものではありません。土地の高低差、擁壁、水路、周辺道路の冠水履歴なども、現地や不動産会社で確認しておくことが重要です。
②子育てを支える周辺環境
学校までの距離だけでなく、ご家族が日常的に利用する施設も確認しましょう。必要な施設や許容できる距離は、家族構成や働き方によって異なります。

【子育て環境チェックリスト】
- 遊び場:日常的に利用できる公園、児童館、図書館などがあるか
- 医療機関:小児科や歯科、休日・夜間の受診先を確保できるか
- 買い物施設:スーパーやドラッグストアまで無理なく移動できるか
- 放課後の環境:放課後児童クラブの場所、対象学年、利用条件、定員はどうなっているか
- 交通手段:自家用車が使えない場合でも、駅やバス停を利用できるか
- 周辺の状況:空き家や空き地、交通量の多い道路など、気になる場所がないか
共働きのご家庭では、学校と放課後児童クラブ、自宅、保護者の勤務先との位置関係も重要です。利用条件や空き状況は年度によって変わる可能性があるため、必要に応じて多治見市や各施設へ確認してください。
③指定校以外や私立中学校という選択肢
住所によって指定される公立中学校とは別に、私立中学校への進学を検討することもできます。
多治見市内には、私立の多治見西中学校があります。多治見西高等学校を併設する中高一貫校であり、入学には学校が定める入学試験や手続きが必要です。
私立中学校を検討する場合は、教育方針や学費だけでなく、自宅からの通学方法、所要時間、送迎の必要性、募集要項などを学校の公式情報で確認しましょう。
実践編:学区重視の土地探しを成功させる4ステップ
ここからは、学区を重視した土地探しを進める手順を4つのステップに分けて解説します。
STEP1:家族の優先順位を整理し、候補となる校区を絞る
まずは、ご家族にとって何を優先するのかを整理しましょう。
- 学校までの距離を短くしたい
- 駅やバス停に近い場所を選びたい
- スーパーや医療機関へのアクセスを重視したい
- 親族の近くに住みたい
- 庭や駐車場を確保できる広さを優先したい
- 災害リスクや土地の高低差を重視したい
すべての条件を満たす土地が見つかるとは限りません。譲れない条件と、状況によって調整できる条件を分け、第1候補から第3候補程度まで校区を絞ると、物件を比較しやすくなります。
STEP2:希望校区の土地相場と物件情報を収集する
候補となる校区が決まったら、不動産ポータルサイトや地元の不動産会社の情報を利用し、土地価格や売り出されている面積を確認します。
同じ校区でも、駅までの距離、前面道路、土地の形状、高低差、上下水道の状況、用途地域などによって価格は異なります。坪単価だけでなく、建物や外構、地盤改良、上下水道の引き込みなどを含めた総額で比較しましょう。
土地の購入時には、売買代金以外にも仲介手数料、登記費用、各種税金などが発生する場合があります。詳しくは、土地購入の仲介手数料をご覧ください。
STEP3:時間帯や曜日を変えて現地を確認する
気になる土地が見つかったら、地図や物件資料だけで判断せず、現地を確認しましょう。可能であれば、時間帯や曜日を変えて複数回訪れることが大切です。
- 平日の朝:通勤・通学時間帯の交通量、登校する子どもの動線
- 平日の昼:周辺施設からの音、日当たり、工場や店舗の稼働状況
- 平日の夕方・夜:街灯、人通り、帰宅時間帯の交通量
- 休日:公園や店舗の利用状況、近隣道路の混雑
- 雨天時:道路や敷地周辺の排水、水たまり、側溝の状況
また、小学校までの経路だけでなく、指定中学校までの経路も確認しておきましょう。小学校と中学校では通学距離や通学方向が大きく変わることがあります。
現地で確認したい項目については、土地の現地調査チェックポイントも参考にしてください。
STEP4:教育委員会と不動産・建築の専門家へ確認する
土地の購入を決める前に、指定校については多治見市教育委員会へ確認しましょう。不動産広告や地図サービスに記載されている学区情報が、最新の通学区域と一致しているとは限りません。
教育委員会へ問い合わせる際は、町名だけでなく、可能な限り地番や住居表示を含む正確な所在地を伝え、次の点を確認します。
- この所在地の指定小学校・義務教育学校はどこか
- この所在地の指定中学校・後期課程はどこか
- 現時点で公表されている通学区域の変更予定があるか
ただし、「現時点で変更予定はない」という回答が得られても、将来にわたって通学区域が変更されないことを保証するものではありません。契約直前にも最新情報を確認しましょう。
土地そのものについては、不動産会社や工務店に、用途地域、建ぺい率、容積率、接道状況、建築条件の有無、上下水道、擁壁、地盤、高低差などを確認してください。
土地探しと建築会社選びの進め方については、土地探しと家づくりの順番もご覧ください。
地域で土地を扱ってきた不動産会社であれば、道路状況や周辺環境など、現地を見なければ分かりにくい情報を把握していることもあります。Aimokuの土地探しについては、Aimokuの土地の実績と安心の理由をご覧ください。
【重要】通学区域の見直しと指定校変更制度
住所によって定められる通学区域は、将来にわたって必ず同じとは限りません。学校の新設や統廃合、児童生徒数の変化、通学上の安全性などを踏まえ、教育委員会によって見直される可能性があります。
学区を理由に土地を購入する場合でも、現在の指定校だけでなく、自治体から公表されている学校再編や施設整備などの情報がないか確認しましょう。
土地購入前に確認しておきたいこと
土地の購入契約を結ぶ前に、多治見市教育委員会へ所在地を伝え、指定校を確認することが重要です。
問い合わせる際は、次のように確認するとよいでしょう。
- 「この所在地の指定校は、○○小学校と△△中学校で間違いありませんか」
- 「この地域について、現時点で公表されている通学区域変更の予定はありますか」
教育委員会の回答は、購入判断の重要な材料になります。ただし、将来の通学区域を保証するものではないため、自治体の公表資料とあわせて確認してください。
指定校変更が認められる場合
多治見市では、住所地によって通学する小学校、中学校、義務教育学校が指定されています。ただし、一定の事情がある場合は、申請によって指定校の変更が認められることがあります。
多治見市が公表している主な事由には、次のようなものがあります。
- 転居後も、それまで在籍していた学校への通学を希望する場合
- 住宅の新築などにより、6か月以内に住所を移す予定がある場合
- 住宅の改築中に一時的な仮住居へ転居する場合
- 保護者の勤務や放課後の預け先に関する事情がある場合
- 指定校に必要な特別支援学級がない場合
- いじめや不登校など、教育上の事情がある場合
- 兄弟姉妹が指定校以外への通学を承認されている場合
転居後も以前の学校への通学を希望する場合、2026年8月時点の多治見市の基準では、学年によって認められる期間が異なります。
- 小学校1年生から3年生、義務教育学校前期課程1年生から3年生:原則として学年末まで
- 小学校4年生から6年生、義務教育学校前期課程4年生から6年生:小学校卒業または前期課程修了まで
- 中学生、義務教育学校後期課程の生徒:卒業まで
指定校変更は、希望すれば必ず認められる制度ではありません。希望する学校の教室数や児童生徒数などによって、承認されない場合があります。
また、小学校または義務教育学校前期課程で指定校変更が認められていても、その許可が中学校や後期課程へ自動的に引き継がれるわけではありません。進学時には再度申請が必要です。
多治見市の公表基準では、単に「指定校までの距離が遠い」という理由だけでは、指定校変更の対象にはならないとされています。
「指定校変更」と「区域外就学」の違い
多治見市内に住所があり、市内の指定校とは異なる市立学校への通学を希望する場合は、主に「指定校変更」の手続きとなります。
一方で、住所を多治見市に置いたまま、多治見市外の公立学校への通学を希望する場合は「区域外就学」に関する手続きが必要です。この場合は、通学を希望する学校がある市町村の教育委員会へ相談します。
申請時には、住宅の契約書、在職証明書、児童生徒の預け先に関する書類など、事情を証明する書類が必要になる場合があります。詳しい条件や必要書類は、多治見市の指定校変更案内で確認してください。

まとめ:学校名だけでなく、住所と通学環境まで確認しよう
多治見市には、市立小学校12校、市立中学校7校、義務教育学校1校があり、地域としては13の校区に分かれています。
精華小学校区や養正小学校区など、指定中学校が一つに定まる校区がある一方、昭和小学校区、池田小学校区、根本小学校区、北栄小学校区、脇之島小学校区では、住所や番地によって指定中学校が異なります。
学区を重視して土地を探す場合は、次の点を確認しましょう。
- 土地の正確な所在地に基づく指定小学校・中学校
- 学校までの距離と実際の通学路
- 放課後児童クラブや医療機関、買い物施設などの周辺環境
- 洪水や土砂災害などの災害リスク
- 土地の法令上の制限、接道、地盤、高低差など
- 現時点で公表されている通学区域変更や学校再編の情報
不動産広告に記載された校区名だけで判断せず、契約前に多治見市教育委員会へ確認することが重要です。学区だけにとらわれるのではなく、ご家族の働き方や移動手段、将来の生活まで考えながら土地を比較してください。
参考にした主な公式情報
公式情報確認日:2026年8月4日






